結納と顔合わせそれぞれの意味は?当日の流れと注意点も紹介 | 京都・北山のガーデンウエディング 結婚式場ならアイネスヴィラノッツェ宝ヶ池【公式】

結納と顔合わせそれぞれの意味は?当日の流れと注意点も紹介

2024.1.23

結婚を決めたふたりは、結婚式を挙げるまでに「結納」や「顔合わせ」の準備を進める必要があります。
ここでは、結納と顔合わせそれぞれの意味合いや流れについて、詳しく紹介していきます。

結納とは

「結納(ゆいのう)」とは、日本の伝統的な婚礼儀礼を指します。
結び、納めると書く字のとおり、結婚する男女ふたりと、その両家の結びつきを意味します。

また、かつての結納では、男性側の家族から女性側の家族へお祝いの金品を納め、対して女性側の家族が男性側の家族に料理でもてなすという形が主流な方法でした。
時代が進み現在では、現金である「結納金」を納めるのが一般的となっています。
また「仲人(なこうど)」という結婚の仲立ちを担当する人を立てず、料亭やホテルなどで行われることも多くなってきています。

なお結納は、4~5世紀ごろに仁徳天皇の皇太子が結婚をする際に、花嫁側へ「ゆひのもの(結の物)」という贈り物をしたことが起源と考えられています。

結納の流れ

現在、結納は主に2種類の方法が存在します。
そのひとつが「正式結納」と呼ばれ、仲人が新郎新婦の家を行き来して行われる伝統的な方法です。
ここでは、「略式結納」と呼ばれる、料亭やホテル、女性側の自宅で執り行われる現在で主流となっている結納の流れを解説していきます。

【ステップ(1)】 結納品の準備

始めに結納品を所定の位置に飾ります。
会場が和室なら床の間に、洋室ならテーブルの上に置きましょう。

【ステップ(2)】着席

結納品の準備が整ったら、男性側の家族は向かって右側、女性側の家族は向かって左側に着席します。

【ステップ(3)】挨拶

一般的に始めのあいさつは、男性側の父親が行います。
父親が結納の際に不在の場合、母親や男性本人が担当します。
以下は、口上の例文です。

● 男性の親が口上を務める場合
「このたびは〇〇家のご長女・〇〇様と、私どもの長男・〇〇とのすばらしい縁談を頂戴いたしまして、誠にありがとうございます。
本日はお日柄もよろしく、これより結納の儀を執り行わせていただきます。」

● 男性本人が口上を務める場合
「このたびは〇〇様との縁談をご承諾くださいましてありがとうございます。
本日はお日柄もよろしく、これより結納の儀を執り行わせていただきます。」

【ステップ(4)】結納品を納める

男性側が用意した結納品を女性側に納めます。
この役目は男性側の母親が担います。床の間やテーブルに飾られた結納品を女性本人の前に運び、一礼します。
その後、男性側の父親も口上を述べて一礼します。

● 結納品を納める際の口上の例
「そちらは私ども〇〇家からの結納でございます。
幾久しくお納めください。」

【ステップ(5)】女性側が受書を渡す

女性側は結納品を受け取り、その中から「目録」を確認した後、「受書」を男性側に渡します。
なお目録は、女性本人⇒父親⇒母親という順に渡し、全員で目を通します。
そして女性本人が口上を述べ、一礼します。

● 結納品を納める際の女性本人の口上例
「ありがとうございます。
幾久しくお受けいたします。」

● 結納品の受書を渡す際の女性側の口上例
「〇〇家からの受書でございます。
幾久しくお納めください。」

結納品の受け渡しの口上では、「幾久しく」という言葉が必ず使われるので覚えておくとよいでしょう。

【ステップ(6)】結納返しを納める

今度は女性側の父親(母親あるいは女性本人)が、結納返しを男性本人の前に運び、一礼します。
その後、席に戻り、口上を述べ改めて一礼をします。

● 女性側の父親の口上例
「〇〇家からの心ばかりの結納返しの品でございます。
幾久しくお納めください。」

【ステップ(7)】男性側が受書を渡す

先ほど女性が行ったように、結納返しを受け取った男性は、その中から「目録」を確認した後、「受書」を女性側に渡します。
口上も女性側が結納を受け取った際と同様の内容で問題ありません。

【ステップ(8)】結びの挨拶

男性側の父親が挨拶を行い、「結納」は終了します。
その後、祝宴に移ります。

結納での注意点

結納は、慣習やマナーが重んじられる場でもあります。
特に以下で紹介する点に気をつけましょう。

服装の格を揃える

出席者は服装の格を揃えることが重要です。
結納にはフォーマル・セミフォーマルの決まりはありませんが、大切な場で気まずくなることは避けられるのが無難です。
事前に両家で話し合い、服装の格を統一して臨めるようにしましょう。

忌み言葉を使わない

結納は厳かな雰囲気の中執り行われます。
お祝いの席でもあるので、縁起が悪いとされている「忌み言葉(いみことば)」は使わないようにします。
以下は、代表的な忌み言葉です。

【忌み言葉(いみことば)】
・別れる
・分かれる
・切れる
・離れる
・壊れる
・重ね重ね
・たびたび
・くれぐれも

「重ね重ね」などの重ね言葉も忌み言葉に該当するので気をつけましょう。

顔合わせとは

顔合わせ食事会には、結納と同じく結婚を公のものにするという目的があります。
両家の両親だけでなく兄弟姉妹や、祖父母も参加し、結納よりも和やかな雰囲気になるのも顔合わせ食事会の大きな特徴です。
というのも、この場には、結婚するふたりのそれぞれの家族が親睦を深めるという目的もあるのです。
また昨今では、結納は執り行わず、顔合わせの食事会だけを行うというケースも増えつつあります。

顔合わせ食事会の流れ

結納よりもカジュアルな雰囲気になりやすい顔合わせ食事会には、厳格なルールはありません。
しかし、顔合わせの際の主な流れを理解しておくことで、その場をスムーズに進められるはずです。
ぜひ以下の流れを当日の参考にしてみてください。

【ステップ(1)】はじまりの挨拶

顔合わせ食事会の参加者全員が揃い、着席した後に、進行役の人が挨拶を始めます。
進行役は男性本人か男性側の父親が担うケースが多いです。

【ステップ(2)】家族の紹介

挨拶が済んだら、男性本人、女性本人の順番で自己紹介をします。
その後、家族の紹介に移ります。
2人が家族を紹介する形でも、家族本人が自己紹介する形でも、方法に決まりはありません。

【ステップ(3)】結婚記念品の紹介

顔合わせの時間に花を添えるイベントとなるのが結婚記念品の披露です。
顔合わせ食事会は、男性から女性に贈る婚約指輪や、女性から男性に贈るお返しの品などを改めて披露する機会にもなるでしょう。

【ステップ(4)】会食・歓談

進行役の乾杯の挨拶と共に、和やかな会食・歓談の時間を過ごしましょう。
会話が弾むように、主役である2人が会話をリードしてあげるとよいでしょう。
また、話すことに困らないように、事前に盛り上がる話題を準備しておくと安心です。

【ステップ(5)】結びの挨拶

楽しい歓談の時間を過ごせたら、食事会もおひらきです。
ただし、結婚式の予定があるカップルは、この食事会の時間を使って、簡単に打ち合わせも済ませられると良いでしょう。
その後、結びの挨拶を男性本人あるいは2人で、食事会に参加してくれたことへのお礼を伝えます。

顔合わせ食事会での注意点

結納と同様、顔合わせ食事会でもいくつか注意点があります。
特に以下で紹介する点に気をつけましょう。

手土産の価格を揃える

相手家族に贈る手土産を用意する場合、手土産の価格帯を揃えておくとよいでしょう。
そうすることで、お互いに気持ちよく贈ることができるはずです。

タブーな話題を避ける

祖父母など、顔合わせで初めて対面するケースも少なくないはずです。
そのような場では、政治や宗教など、異なる主義主張を持っている可能性のある話題は避けられるとよいでしょう。

さいごに

結納と顔合わせは、結婚の第一歩ともいうべき行事です。
結婚する本人たちのみならず、その場を一緒に過ごすお互いの家族のことも考慮し、準備を進めることが大切です。

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